TSMCは地価だけでなく賃金も引き上げた。800人を新卒と中途採用で地元から雇用することにしていたが、このうち新卒の初任給は28万円だった。熊本では初任給の相場は20万~22万円だった。地元ではエリートとされる熊本県庁職員の23万円余をも大きく上回った。「地元企業は、高い賃金のTSMCに引き抜かれることを心配しています」。そう県の担当室長は言った。
しかも台湾から派遣される400人の社員はみな高学歴で、年収も日本円にして2500万円以上という。家族を含めて750人が熊本に暮らすことになった。転勤族向けのマンションはいくつもあったが、彼らが要求したのは、100平方メートル以上の広さだったり、内装は自分たちでするのでスケルトンの状態でほしいというものだったりして、地元の不動産業者を面食らわせた。そんな物件は熊本にはそもそもないのだ。
(抜粋)
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https://president.jp/articles/-/113697?page=3
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