
今年も多くの事件や事故の裁判が行われ、判決が言い渡されてきた。立法、行政と並ぶ国家権力である「司法」の判断は、関係者の人生を左右するだけでなく、社会にも影響を与える。
中でも、「働くこと」の根幹に関わり、すべての人に無関係ではない「労働事件」では、今年どのような印象的な判決があったのか。この分野に注力する松井剛弁護士に聞いた。
1000円着服で退職金がゼロに…
松井弁護士が今年特に印象に残った判決として挙げたのは、「バスの運転手が乗客から預かった運賃の一部を着服し、懲戒免職と退職金の全額不支給処分を受けたことについて、『適法』とされた」ものだ(最高裁第一小法廷令和7年(2025年) 4月17日判決)。
松井弁護士は、「かなり重い判決で、弁護士の間でも話題になりました」と振り返る。
事案の事実関係は以下の通り。
(省略)
全文
https://www.ben54.jp/news/3031
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