
1 2026/03/28(土) 10:34:59.94
透析患者34万人の命綱、樹脂が届かない
ホルムズ海峡の封鎖から4週間。エチレン減産の影響が、最も時間的猶予のない現場に迫っている。人工透析だ。国内で透析治療を受けている患者は33万7414人(2024年末、日本透析医学会統計調査)。週3回、1回4時間の治療を止めれば数日で生命に関わる。その治療に不可欠なダイアライザー(人工腎臓)と血液回路は、すべて石油化学由来の樹脂でできている。(編集長・赤澤裕介)
(略)
■1つでも欠ければ透析は止まる
透析1回の治療で消費される樹脂製品は、ダイアライザーだけではない。すべてディスポーザブル(使い捨て)で、感染症予防の観点から再利用はできない。
33万7414人が週3回治療を受ければ、年間で消費されるダイアライザーだけで5000万本を超える。血液回路やシリンジを合わせると、透析医療が消費する樹脂製品は膨大な量になる。素材はポリスルホン、PVC、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネートと多岐にわたるが、すべてナフサ由来だ。ダイアライザーの膜が無事でも、血液回路の塩ビチューブが手に入らなければ治療はできない。1つでも欠ければ透析は止まる。
この構造は透析に限らない。点滴バッグ、カテーテル、注射器、手術用手袋、マスク、防護服。病院で日常的に使われるディスポーザブル製品は、ほぼすべてナフサ由来の樹脂でできている。透析資材の不足は「炭鉱のカナリア」であり、医療用ディスポ製品全体に波及するリスクの先行指標だ。
(略)
問題は優先配分の仕組みがないことだ。石油備蓄の放出では燃料(ガソリン・軽油)が優先され、ナフサは後回しになる。親記事「備蓄放出でも届かないナフサ、21中分類に連鎖」で報じた構造そのものだ。仮にナフサが確保できても、樹脂メーカーが医療機器向けを優先する法的義務はない。医療が最優先であるべきだという社会的合意はあっても、原料配分の制度がそれを担保していない。問題は樹脂が足りないことそのものではなく、限られた樹脂をどこに回すかという段階に移りつつあることだ。(以下ソース)
2026年3月27日 (金)
https://www.logi-today.com/929572
ホルムズ海峡の封鎖から4週間。エチレン減産の影響が、最も時間的猶予のない現場に迫っている。人工透析だ。国内で透析治療を受けている患者は33万7414人(2024年末、日本透析医学会統計調査)。週3回、1回4時間の治療を止めれば数日で生命に関わる。その治療に不可欠なダイアライザー(人工腎臓)と血液回路は、すべて石油化学由来の樹脂でできている。(編集長・赤澤裕介)
(略)
■1つでも欠ければ透析は止まる
透析1回の治療で消費される樹脂製品は、ダイアライザーだけではない。すべてディスポーザブル(使い捨て)で、感染症予防の観点から再利用はできない。
33万7414人が週3回治療を受ければ、年間で消費されるダイアライザーだけで5000万本を超える。血液回路やシリンジを合わせると、透析医療が消費する樹脂製品は膨大な量になる。素材はポリスルホン、PVC、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネートと多岐にわたるが、すべてナフサ由来だ。ダイアライザーの膜が無事でも、血液回路の塩ビチューブが手に入らなければ治療はできない。1つでも欠ければ透析は止まる。
この構造は透析に限らない。点滴バッグ、カテーテル、注射器、手術用手袋、マスク、防護服。病院で日常的に使われるディスポーザブル製品は、ほぼすべてナフサ由来の樹脂でできている。透析資材の不足は「炭鉱のカナリア」であり、医療用ディスポ製品全体に波及するリスクの先行指標だ。
(略)
問題は優先配分の仕組みがないことだ。石油備蓄の放出では燃料(ガソリン・軽油)が優先され、ナフサは後回しになる。親記事「備蓄放出でも届かないナフサ、21中分類に連鎖」で報じた構造そのものだ。仮にナフサが確保できても、樹脂メーカーが医療機器向けを優先する法的義務はない。医療が最優先であるべきだという社会的合意はあっても、原料配分の制度がそれを担保していない。問題は樹脂が足りないことそのものではなく、限られた樹脂をどこに回すかという段階に移りつつあることだ。(以下ソース)
2026年3月27日 (金)
https://www.logi-today.com/929572
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