人通りの少ない道路で、マンホールのふたが開く。
そこから、ヘッドライトをつけた人影が現れる。
一人ではない。
複数人が、まるで地下のどこかから戻ってきたように、次々と地上へ出てくる。
長靴。汚れた服。荷物。
彼らは近くの車のそばで着替え、何事もなかったようにその場を離れていく。
映画や都市伝説のワンシーンのようだが、これは実際にニューヨークで確認された防犯カメラ映像だ。
ニューヨーク市警、通称NYPDは、この一連の行動について調査している。現時点で大規模犯罪やテロとの関連は確認されていないが、なぜ彼らが深夜にマンホールを開け、下水道へ出入りしていたのかは分かっていない。
地上の都市と、地下の暗闇。
その境界にある丸いふたが、突然“入口”に変わった。
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